STORY

彼は子役の時からずっと「正義が勝利すれば明るい未来がやってくる」というイメージを信じていなかったのです。「この世は常に矛盾に満ち、正義が勝利しなくても世界は泣かない。春になれば花を咲かせ、夏には明るい太陽が降り注ぐのだ」と、ロックはそんな現実をみつめている少年でした。彼はたぶんに知的な少年だったわけです。だから成長しても彼は愛らしさを売り物にしなくても良かったわけです。端整な顔立ちの下に悪魔の顔を隠している。そんな悪役像を彼は作り上げて行きます。